2018/07/08

FM-7のテープイメージに関するメモ

FM-7のテープソフトをイメージ化したものを検証する方法について調べてみた事のメモ書き。

エミュレータで遊んでみて検証でも良いのだけれど、アドベンチャーゲームの終盤でイメージ化失敗が判明するとショックが大きいし…。

(以下メモ)

T77ファイルについて

FM-7のテープイメージはMSXのCASファイルなどとは異なり、テープの内容をデコードしたものではなく、記録されているビットデータをそのまま符号化する(という解釈でよいのか?)

<参考:T77ファイルフォーマット仕様>

従って、作成されたT77ファイルは数MB程度の比較的大きめなファイルサイズとなる様子だが、WAV2T77でトリガレベル設定ミスした場合のような「完全失敗」ならともかくとして、一部のビットデータを取りこぼしたような場合は、T77ファイルをバイナリエディタで眺めてみても判別がつかない。

従って、T77ファイルをデコードした結果で判断するしかないが、それにはD77Managerというツールが良い様だ。

D77Manegerについて

WAV2T77でイメージ化したファイルの一部が破損している場合、主としてチェックサムエラーとなるようだが、破損しているデータをエクスポートすることはできないようだ。

また、画像のようにWAVファイル化する際の条件を変えることで、生成されるT77ファイルの内部データに良否が出る場合、エクスポートした正常なデータを破損しているデータと差し替える(データを挿入する)ことはできないようだ。

その場合は、D77Managerで新規のテープイメージを作成するなどして、正しいデータ順になるようにコピーペーストするしかないようだ。
※訂正
挿入という表現は妥当ではないかもしれないが可能。
スクリーンショットの例では破損している“K5”というファイルを削除し、正常に変換できたテープイメージからコピーするとイメージデータの末尾に置かれるので、D77Manegerの左側のツリー表示の部分で右クリック→“上に移動”を繰り返し、7番目になるように配置。

T77化失敗していたもの

使用するデータレコーダーやWAVファイル化の録音レベル、テープの劣化具合などの色々な条件があるとは思うが、手持ちのソフトでイメージ化失敗していたもの。

  1. 地球戦士ライーザ
    単純に位相の問題で、逆相にすることでイメージ化できた。
    但し、WAV2T77のコマンドでの逆相設定ではダメで、データレコーダーのスイッチで逆相にしないと成功しなかった。
  2. 軽井沢誘拐案内
    事の発端で、5章まで進めてイメージ化失敗に気づく。
    WAV化する際の録音レベルや位相を変更してみるが、正常なT77ファイルが作成できず、D77Managerで合成した。(上の画像のもの)
  3. ウイングマン
    使用するエミュレータによって良否があり、eFM-7では動作するがXM-7では起動に失敗する。
    憶測では独自のテープフォーマットのようで、各シーンのグラフィックデータなどがD77Manager及び、T77DECでは読み出せず。
    eFM-7で一本目のA面を読みだすと、
    • ウイングマン(BASIC…このファイルは見える)
    • ウイングマン(マシン語…このファイルは見えるがダミー?)
    • ctrol(不可視…独自テープフォーマットのローダーか?)
    • キョウシツ(不可視…グラフィック及びプログラム本体か?)
    …このような構成となっている様子。
    現時点では正常にイメージ化できているのか否か未解決。
…なんかエニックス製のソフトばかりだな。

とりあえず今のところはこのような感じだが、検証以前にカセットテープのリール部分が経年劣化で破損するトラブルが気掛かり。
テープが切れなかっただけ運が良かったと思いたいが、さてどうしようか…。

おわり

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