2018/08/11

PC-6001のテープイメージ作成に関するメモ

ひと月程前にPC-6001mk2SRとソフト数本を入手したので、エミュレータ環境を構築しようとしたが、テープイメージ作成に難儀した事のメモ書き。

(以下メモ)

テープイメージ作成ツールについて

P6のテープイメージ作成にはP6DatRecというツールを使用するようだが、P6のシステムROMを音声ファイル経由で取り出すことは問題無く行なえた。
しかし、市販ソフトのイメージ化は所有している5タイトルのうち、マリオブラザーズスペシャルが成功しただけで、後は全て失敗してしまう。

音声ファイル作成時の録音レベルや位相、P6DatRecでの閾値などを調整してみるがうまくいかない。
気になる点としては、P6本体からのCMT信号はサイン波なのに対し、所有しているデータレコーダー(Aiwa製DR-2)では、波形修正回路をパスできず出力が矩形波になってしまうこと。
P6実機では問題なく使用できているが、はてさて?
また、何故マリオブラザーズは成功したのかも疑問だが…。

代替ツールが無いか調べてみたところ、MSXユーザーがテープイメージ作成にP6DatRecを利用している事に対し、逆にMSXでP6のテープイメージ作成することも可能なようだ。
<参考>

ツールに何を使用しているのか不明だが、yayaMSXTAPE2CASを使用してみたところ、とりあえずはP6のテープイメージを作成できる様子。

TAPE2CASでのP6イメージ作成について

TAPE2CASで、マシン語ローダー部分などP6のBASICプログラム も問題なくイメージ化できるようだ。

MSX用のテープイメージ作成ツールのため、データの先頭にfMSX用(?)のヘッダー『1F A6 DE BA CC 13 7D 74』が付与されるが、これは(使用するエミュレータによっては?)残したままでも大丈夫な様子。
PC6001VWでは問題なく起動できることを確認した。

fMSXヘッダーを削除する場合、テープ先頭に位置するものは間違いなく削除して良いと思うが、テープ中間に位置するものは削除ではなくて、ゼロで埋めた方が良いものもあるようだ。
手持ちのソフトではウイングマンが該当。

とりあえずは、この方法で手持ちの5タイトルのうち、4タイトルまではエミュレータで起動できることは確認できたが、P6DatRecでイメージ化した場合との信頼性については、少し疑問が残る。
P6DatRecでもイメージ化できたマリオブラザーズで比較してみたが、1バイトだけ差があり。
なーに、起動できるし誤差だよ、誤差…。

イメージ化困難なもの

リザードのイメージ化が困難でエミュレータで動作せず。
状況としては、BASICで書かれたローダー部分は問題ないが、マシン語データ(?)を読みだそうとすると、テープエラーになってしまう。
これは、BASICデータとマシン語データ間の『00h』を調整することで回避できた。
<参考>

しかし、マシン語データ読み込み中に一度停止点があり(実機と同じ挙動)、そこから再読み込みするところでテープエラーとなってしまう。
マシン語データの音声波形は連続していて、目視では中間の停止点が判別できないため、データレコーダとP6実機間の音声信号を分岐する方法でPCへ録音し、P6実機のリレー信号によるマシン語データの無音部(分割点)を作り、テープイメージを分けてエミュレータに与えてみるがダメ。
同様に『00h』を挿入し、数を増減させてみるも状況変わらず。

結果としては、ローダー部分に2か所ある『CD E0 80』をゼロで埋めることで、とりあえずはロード成功するようになったようだ。

 その他

ハドソン製のソフトは、使用するエミュレータのサブCPUエミュレーション状態によっては起動できないようだ。
yaPC6001シリーズではサブCPUの完全対応をしているようだが、『SUBCPU.6x』はどうやって・何を取得すれば良いのだろうか?
CPUの中にROMがあるんか??(無知)

また、yaPC6001シリーズはF6キーに『かな』が割り当てされている様子だが、キーの押下ではなく、内部的なモード切換の様子。
BASIC等では問題なく仮名文字が入力できるが、ウイングマンのかなキー押下を促すところから進めず。


現時点では、市販されていたゲームよりもベーマガ辺りの投稿プログラムで新たな機種を入力できるようになった事が嬉しく感じているが、そのうち市販ゲームも買い漁るようになるのか、はてさて。
…その前に、遊ぶ時間も無いが。

おわり


(追記)
P6とは関係ないが、SC-3000のBASIC LEVELⅢもTAPE2CASでイメージ化できるようだ。
但し、以前に別のツールで試した通り、MAMEではベタイメージの形式には対応していない(はず)なので、あまり有用性は無いか。
m5は形式が違う(一定でマークが入る?)為か、TAPE2CASではイメージ化できず。

(追記2)
テープソフトをいくつか入手したので確認。

ディグダグはMSX上でTAPE2CASを使用する方法でダンプ成功。
fmsxヘッダーは記事の通りPC6001VWでは削除しなくても問題ないようだが、yaPC6001シリーズでは削除しないとロード失敗するようだ。

ちゃっくんぽっぷはMSX上でのイメージ作成は100%失敗。
録音条件やデータレコーダーを変えてみても変化がなく、途中からデータフォーマットが変わり(?)その位置から失敗してしまうようだ。
しかし、P6DatRec上では何回かwavファイルを作り直したものの、イメージ化に成功。
しかも、あれだけ失敗していたAiwa製DR-2を使用したのに何故?
データレコーダー本体にはレベル調整機構は無いのに??

テープイメージ…よくわからない…。

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