2014/01/13

TMS9928辺りの色差信号に関するメモ

TI-99/4Aについてダラダラとネットで調べていたら、PAL版(VDPがTMS9929)のコンポーネントビデオ出力に関する言及を見つける。
<リンク>

リンク先の機械がどのようなものかは分からないが、 過去に自分で実験してみた限りでは、どうしても映像が青っぽくなってしまう事と、黄色~オレンジ辺りの色が綺麗に発色してくれない問題があって諦めた・・・と言うか途中で飽きてしまった。

但し、アンプ類全く通さないでモニター等へ入力させた事はなかったので、SC-3000のVDPをTMS9928に置き換えて、映像調整のためにFRAME MEISTERに直接突っ込んでみた。

(補足)
SC3000は元から本体内にビデオ信号(TMS9928におけるY信号)のバッファ回路がある。
R-Y,B-Y信号は改造分なのでVDP直結。

その結果、映像そのものは綺麗に表示できたが、やっぱりFRAME MEISTERの調整では青さが取れない。
前述のリンク先の装置が、内部でRGB変換後の各値を調整可能なのであれば、多分満足する結果が得られるのかもしれないが、FRAME MEISTERはそれができない。
XRGB-3辺りだとできたような気がするが、どうだったかな?

R-Y,B-Yにそれぞれ1kΩのポテンショメーターを入れて、もう少し調整するとこんな感じ。
多少青っぽさが解消したが、黄色っぽい色が綺麗に発色していない。
遊ぶ分にはこの程度でも十分だが、なぜ青っぽくなって黄色が発色しないのかが理解できないので、もう少し調べてみた。

その結果、印刷業界や製紙業界などで使う色差測定計の「L*a*b」による色の表現方法を解説しているページが非常にわかりやすくて役に立った。
<リンク>

これによると、
  • L:(小)黒 ~ (大)白 ← Y信号に相当。OK
  • a:(小)緑 ~ (大)赤 ← R-Y信号に相当。OK
  • b:(小)青 ~ (大)黄 ← B-Y信号に相当・・・えっ!!
・・・そもそも色差信号について勘違いしていたな。

てっきりB-Y信号が大きすぎるから映像が青くなると思っていたが、実際は「下限(青レベル)を下回っていた」のが原因で、ポテンショメータでB-Y信号の電圧振幅を絞ると範囲内に収まるから青さは無くなるが、上限(黄レベル)には届いていないので黄色は綺麗に発色なかったということか。

ならば、B-Yに(R-Yも?)適当なバイアス電圧を与えてあげればもっと綺麗に発色してくれるのだろう。多分。

まあ、F18Aボードを導入すればTMS99系の機械はどうでも良いレベルの話なんだけど、これが可能になるとカセットビジョンや、カラーTVゲームシリーズなどもコンポーネントビデオ出力化できるんだよな。

それこそ、どうでも良い話なのかもしれないけどね・・・。


(追記)
バイアス電圧関係無いっぽい。画面全体の青っぽさは、B-Y信号をクランプすると取れることから、信号の大小での色の方向はあっていると思う。
ただ、黄色が発色してくれないのは解決せず。波形の操作って難しいね・・・。

(追記2)
B-Y信号の大小による色の方向について疑問に感じてきた。
オペアンプで差動増幅回路を組んで、B-YとYの差を増幅すると良い傾向になる様子。
なんとなく、B-Y信号をポテンショメータで絞ると、「-Y」の部分も小さくなるから、その分を補正してあげればと考えたが、結果としてどうなんだ?
やっぱり、(小)黄色~(大)青になりはしないか??
う~ん、う~ん・・・

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