2015/02/22

東芝 HX-10Dの修理メモ

ハードオフで東芝のMSX1(HX-10D)を買ってみたが、壊れていたので修理してみたことのメモ書き。

本当は、同じ店にあった松下のキングコング(型番は失念)が欲しかったが、さすがに一万円は払えなかったよ…。

(以下メモ)

本体の状態

外観上は目立った傷は見られなかったが、とにかく汚れが酷い状態。
通電チェックしてLEDが点灯するところまでは確認したらしいが、よく平気で電源入れたものだと関心するレベル…。

とりあえず基板を清掃してチェックしたが、電源LEDは点灯するものの映像が出力しない。
但し、コンポジットビデオで出力したが、モニターは反応するので同期信号は出ている模様。
また、CAPS・かなキーを押してみても反応しない様子でLEDが点灯しない。

点検した事と故障部位
MSX1くらいの古いPCだと、自分のような素人でも「ここがVDPで、ここがVRAMで…」と、目で追えるレベルなのが良い所。
ところで、このPPI(?)は何やってるんですかねw

 とりあえず点検した内容は
  • 電源回路…問題なし
  • VDP(TMS9918A)の交換…状況変化なし。
  • クロック回路…問題なし。
    ※HX-10DはTMS9918AのクロックをZ80やAY-3-8910などで使用しないで、別に汎用ロジックICを使ったリング発振回路がある。
    恐らく海外向けにTMS9928Aなどを載せることを考えているのだと思うが、チェックピンまであるのに何故?
  • カートリッジ検出のマイクロスイッチ…問題なし。
    ※マイクロスイッチはb接点で、カートリッジ検出で接点開放。
    したがって、点検などでこのスイッチを外したままにしておくとBASICが起動しない。
    接続先がZ80の/RESETか/HALTなのではないかと思うが未確認。
  • BIOSの確認…吸い出したデータでBuleMSXを起動してみたが問題なし。
  • Z80の確認…部品取り用のジャンクアーケード基板から剥がしたZ80と交換してみたところ無事起動。
     
う~ん、また半導体の経年劣化によると思われる故障か…。

あと気になった点がひとつだけ。
キーボードのキーが一つだけ接触不良だったので、スイッチ部を分解して調整することで直ったが、スイッチの足が腐食しているのが気になる所。

今のPC用キーボードのようなフィルム基板とゴム接点ではなくて、アーケードゲームのボタンのようなスイッチ構造になっているが、キートップと基板の間にゴミ防止(?)のフェルトシートのようなものが入っている。
保管が状態が悪いと、このフェルトが湿ってスイッチの足を腐食させてしまうかも?

MSX2以降の機種や1chipMSXを持っていれば特に困ることもないけれど、TMS9918Aの発色でMSX1のゲームを遊ぶのも乙なものですよ。

HX-10Dはカートリッジが1スロットしかないので、そのうち拡張スロット自作してみよう…かな?

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