(以下メモ)
このハードの情報
Color Video Attackと同じくゲームICはMM57100Nが内蔵されていて、6種類(実質3種類)のゲームで遊べる。この時代は色々なメーカーからPongクローン機が発売されたが、ゲームICの種類は数える程しかなく、別々のメーカーから発売されても遊べるゲームは同じということはザラだったもよう。
こいつについてはネットで調べるとある程度情報は見つかるが、気になる点が一点だけ。
前のオーナーさんは、ライオン製品の懸賞か何かに応募して、こいつが当選した強運の持ち主のようだが、Color Video Attackの情報を調べる時に参照したサイトの情報によると、『ライオン歯磨きキャンペーン用TVゲーム(仮称)』に該当するのがこれだろうか?
何か別のゲーム機があるようにも取れるしどうなんでしょ?
ちなみに、ライオンのロゴが箱や本体に貼ってある訳ではないので、特別な価値は無いと思われますw
購入したハードの状態
- 本体の外観
目立った溶けは見られず問題の無いレベル・・・でも、こいつ安っぽく見える。
当時のTVは家具調だったため、それに合わせて本体カラーが茶色になっているのだと思うが、せめてどこか一部がATARI2600みたいな木目調だったらねぇ・・・。
- 回路の状態
Color Video Attackと違い、DC15V出力のアダプター専用になっていて電圧も問題なし。
とりあえず電解コンデンサのみ交換。 - 動作状況
安心してTVに接続してみたところ、一瞬映像が表示された後に沈黙。
嫌な予感・・・。 - 故障部位と修理
Color Video Attackと同じ構成のため部品を交換しながらチェックしていたところ、一番壊れていて欲しくなかったクロックを分周するIC(MM53104N)が不良。
このICだけは調べてみても海外しか入手先が見つからなかったが、高い輸送料払ってまでは欲しくない・・・。
逆に、海外だとPongクローン機の収集家がやはり多いのか、Amazon辺りでも売っていることに驚き。
代替品も探してみたが、正弦波のクロックを1/3に分周して、90°位相のズレたデューティー比50%のパルスに変換するようなICなんて、こいつの他にあるのですかね・・・。
とりあえずは完全に壊れているわけではなく、出力パルス2相の片方が本来DC15Vで振幅しなければいけないところを、DC10V程度しか変化していないことが判ったので、不恰好だがバッファICで受けたものをMM57100Nへ供給してみたら正常に動作するようになった。
それにしても保管が悪かったとも思えないのに、家庭用ゲーム機でも半導体の経年劣化が原因と思われる故障に出会った事が衝撃。
Pongクローン機のような40年近く前のハードは、もう劣化に対して成す術が無いのかどうなのか。
(Pongクローン機の話はもう少し続きます。)
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